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老後うつの症状や原因は?定年後に注意が必要な老後うつを解説!

作成日:2021.05.21 更新日:2021.05.21 老後の暮らし

老後うつの症状や原因は?定年後に注意が必要な老後うつを解説!

近年、老後の不安やコミュニケーション不足などを原因として、「老後うつ」が定年を迎えた世代で広がっていることをご存知ですか?

症状が認知症と似ていることから、早期発見できずに症状が悪化してしまう・・・なんてことも少なくありません。

そこで今回は、老後うつの症状や原因のほか、治療法や予防法について解説します!

正しい知識を身につけて、家族の将来に備えましょう!

老後うつとは?

老後うつは、正式には「老人性うつ」といい、主に65歳以上の方に見られるうつ症状を指します。

では、老後うつにはどのような症状があるのでしょうか?

老後うつの症状チェックシート

自分の家族が老後うつを疑われるときは、以下のチェックリストを参考にしてください。

身体症状

  • 耳鳴り
  • めまい
  • 頭痛
  • 肩凝り
  • 手足の痺れ
  • 食欲不振
  • 吐き気

こうした症状を訴えた場合、頭部や消化器系なら内科や外科を受診し、筋肉や筋の異常なら整形外科などを訪れることになるでしょう。

しかし、どんな検査を受けても身体的異常はないとされるケースがほとんどなため、老後うつは発見が遅くなることが多いのです。

心理的な症状

  • 焦りや不安
  • そわそわして落ち着かない素振りを見せる
  • 無気力、無関心
  • 引きこもり

こうした症状は、どれも一時的には誰にでも起こりうるものなのでつい看過しがちですが、放っておくと悪化して治療が施せなくなることもあります。

上記のチェックポイントのうち、該当するものが複数あれば心療内科の医師に相談しましょう。

本人が受診を嫌がっても放置せず、まずは家族だけでも専門医に相談しに行くことをおすすめします。

なお、認知症との区別が難しいため、老後うつと認知症の基本的な違いを知っておきましょう。

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老後うつ 認知症

症状

短期間で現れる

進行が緩やか

物忘れ

突然ひどくなる

軽度の記憶障害から徐々に

自覚症状

あり
そのため罪悪感を抱きやすい

なし

老後うつは症状が短期間で次々と現れるのに対して、認知症の進行は緩やかという違いがあります。

物忘れについても、認知症が軽度の記憶障害から次第に進行していくのに対して、老後うつはある日突然物忘れがひどくなって、本人が焦るという特徴があると言えるでしょう。

また、能力の低下について自覚症状が強く、他人に迷惑をかけてしまうという自責の念が強いことも、老後うつの特徴です。

問題行動を起こしてもあっけらかんとしている認知症患者に対して、抑うつ症状が強い点が老後うつの判断基準となると言えるかもしれません。

定年後はうつになりやすい、その原因とは?

定年後はうつになりやすい、その原因とは

特に、定年退職後はうつになりやすいといわれています。

ここでは、その原因について考えられる2つの要因について説明します!

環境的要因

老後うつの原因として、まず本人の環境変化が考えられます。

最も多いとされる環境的要因としては、本人が定年退職してやることがなくなったことが考えられるでしょう。

長時間労働が当たり前で会社のために尽くしてきた社員ほど、退職した後尽力する対象を失い、途方に暮れてしまうものです。

退職後に上手く切り替えて熱中できる趣味や仕事があれば問題ないのですが、大抵の場合器用に乗り換えることは容易ではありません。

また、退職後に住み慣れた家を離れて引っ越したりすると、新しい環境に馴染めずに早期に老後うつに陥るケースもあります。

年齢を重ねてから近所の人間関係を新たに構築することは、簡単ではないのです。

また、子どもが独立して家を出て行ったときなども、やはり喪失感が大きく、老後うつになりやすいと言われています。

毎日当たり前のこととして受け入れてきたことが急に消えてしまうと、人間は喪失感から不安や焦燥感にあおられ、うつ状態に陥りやすくなるのです。

心理的要因

心理的圧迫から老後うつになることもあります。

歳を重ねたことで心身の衰えが死を予感させ、老後うつを引き起こすことも少なくないのです。

特に、悪性腫瘍など命にかかわる大病を患った場合、後遺症や再発のリスクを抱えて生きていくことに相当のストレスを感じるでしょう。

また、長年連れ添った夫婦の関係が定年後悪化するケースも多く、熟年離婚につながったり家庭内別居になったりすることで、本人を精神的に追い詰めることもあります。

一方、おしどり夫婦の片方が先に逝去すると、その喪失感が老後うつの原因となることも十分に考えられます。

配偶者だけでなく、可愛がっていた犬や猫のペットが他界した際にも、愛情を注ぐ対象を失い、老後うつに移行してしまう方もいます。

また、年齢を重ねるごとに付き合いの範囲が狭くなるため、知人や家族と人間関係で揉めることで老後うつを発症してしまうケースも考えられます。

若い頃のように人間関係を器用にコントロールできず、そういった自分の不甲斐なさにイライラしてしまうことも案外多いのです。

以上が、老後うつの原因となる要因2つでした。

しかしながら、先ほど説明したような環境的要因と心理的要因のどちらかに明確に分けられるとは限りません。

両方の原因が複合的に作用して老後うつを引き起こすことも珍しくないのです。

老後うつは治る?どんな治療法がある?

老後うつはどんな治療法がある

では、実際に老後うつを発症した場合、どのような治療法があるのでしょうか?

順番にみていきましょう。

環境調整

先述した環境的要因を改善することにより、老後うつを治療できます。

定年退職後もやりがいのある仕事があれば、老後うつに陥ることはありません。

定年前から本人が熱中できることを家族が提案して、定年後やることがないという状態にならないよう環境を作っておきましょう。

日頃から家族と相談していれば、定年退職後に本人が孤立して無気力になることも避けられます。

また、本人が何か手伝いたいからといって、何でもやらせてしまったり、退職したからゆっくり休めば良いと言って休ませすぎたりすることも、本人のためになりません。

本人の体力や気力を考えて、無理のない役割を考えてあげることが家族の大切な役割なんだと考えてください。

薬物療法

老後うつについても、抗不安薬や抗うつ薬といった薬剤の使用が功を奏することがあります。

ただし、こうした薬剤には身体に深刻なダメージをもたらす副作用を持つ場合もあるため、注意が必要です。

深刻な副作用とは、血圧の上昇や利尿作用の抑制などです。

高血圧や泌尿器の既往症を抱えている場合には、こうした薬物療法を避けなければなりません。

家族がたまたま入手していたとしても、安易に抗不安薬や抗うつ剤を投与せず、必ず心療内科や精神科の医師の指示をあおぐようにしましょう。

精神療法

老後うつの治療には、精神療法も有効なメソッドとして欠かせません。

精神療法は、カウンセリングを通じて患者が医師とコミュニケーションを図り、うつの実態を患者が客観的に把握できるようにすることで症状を緩和していく手法などが挙げられます。

自責の念が強い老後うつの患者は、日常生活で感じたことを医師に報告し、評価を得ることによって、自分を客観視でき、落ち着きを取り戻すことがあります。

老後うつにならないために気をつけるべきこと

老後うつにならないために気をつけるべきこと

ここでは、老後鬱にならないために気をつけるべきポイントについて説明します。

健康的なライフスタイルを心がける

老後うつを予防する方法はさまざまですが、まずは規則正しい生活を送ることが大切です。

朝は定時に起きて朝日を浴びる習慣をつけるよう促しましょう。

朝日を浴びると、脳内快楽物質のセロトニンが分泌され、老後うつの予防として効果があります。

可能なら軽い運動として毎朝近所を散歩することが好ましいです。

朝のラジオ体操なども老後うつ防止に役に立つでしょう。

食事で摂る栄養素については、ビタミン・ミネラル類のほか、脂質やタンパク質を摂取すれば、脳を活性化する働きを期待できるとされています。

米やパンなどの炭水化物に偏ることなく、肉・魚類や野菜に加え、豆類や海藻類も摂らせるようにしましょう。

社会と関わる機会をつくる

老後うつを予防するには、他者との交流が欠かせません。

シニアを対象としたサロンやデイサービスなどに積極的に参加し、スタッフや他の同年代の方とのとコミュニケーションを図ることが、脳に良い刺激を与え、老後うつを遠ざけます。

介護保険を使ってデイサービスに参加するには要介護・要支援認定が必要ですが、こういったサロンには特に制約がありません。

また、シニア世代を対象としたサロンなら、同年代にかかわらず、地域の子どもたちなど幅広い年齢層と交流できるでしょう。

好きなことや関心のあることに積極的に取り組む

老後うつを回避するには、全く畑違いの分野に挑戦すると良いと言われています。

初心者として一から学び直すことで脳が活性化し、うつの予防になるのです。

そのため、少しでも関心があれば、全く未経験のことでも果敢にチャレンジしてみましょう!

未知のジャンルで小さな成功体験を積むことが、生活に張りを与え充実感や達成感を抱かせてくれるはずです。

老後うつは認知症以上に怖い病気!早期に予防しよう!

家族が心身の不調を訴えた時、身体に特に問題が無ければ、老後うつを疑うのが賢明です。

また、不安や自責の念が強い場合は、悪化しないように家族が症状を注視する必要があります。

しかし、そもそも老後うつを発症しないよう、日頃から積極的に老後うつの予防策を講じることが大切です。

家族間でも意見交換を頻繁に行い、老後うつの発症を予防していきましょう!

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