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夏に多い病気に要注意!熱中症、脳梗塞、冷房病など症状と対策を解説

作成日:2021.06.23 更新日:2021.06.24 老後の暮らし

夏に多い病気に要注意!熱中症、脳梗塞、冷房病など症状と対策を解説
猛暑・酷暑といわれるように夏の暑さが毎年厳しくなっている中、夏特有の病気に対する不安を持つ60歳以上の方も多いのではないでしょうか。

夏バテやミネラル不足などによって免疫が下がりやすい時期だからこそ、事前にかかりやすい病気についての知識をつけておくことが大切です。

そこで今回は、夏に起こりやすい病気とその対策についてお伝えしていきます。

夏に気を付けたい病気!かかりやすい病気とは

「高齢者の病気は寒さの厳しい冬に多い」と思っている人は多いのではないでしょうか?

確かに急激な温度差によるヒートショックなどの危険性はよくいわれていますが、実は夏の暑さも危険なものです。

暑いからといってきちんと布団を掛けずに眠ると夏風邪をひく、といったことは昔からありますが、それよりもむしろ暑さそのものによる病気に警戒が必要です。

若い人でもよく起こる熱中症は、体温調節機能の衰えた高齢者では特にリスクが高まります。

また、冬の病気と思われがちな脳梗塞も、実は夏にも多く起きています。

その脳梗塞を引き起こす元となる脱水症状は脳梗塞だけでなく他の病気の原因ともなりますし、高温多湿な日本の夏は雑菌も繁殖しやすく食中毒にも注意しなくてはなりません。

暑さから来る病気を防ぐには冷房を入れればよい、というのは確かに一つの考え方です。

ですが冷房もまた「冷房病」という病気の原因になることを忘れてはいけません。

このように、高齢者にとって夏は病気の危険がたくさんあるのです。

熱中症

熱中症は高温多湿の中に長時間いたり、その中で激しい運動をしたときなどに起きる症状です。

年を取ると暑さを感じにくく、そのうえ若い人に比べて体内の水分量が少ないため熱中症になるリスクは高くなっています。

「冷房を使うのはもったいない」という意識があり、冷房を使いたがらないのもその一因です。

熱中症の症状

軽度の場合、脳への血流不足による立ちくらみや、大量に汗をかいて塩分を失うことによるこむらがえり・筋肉痛などがあります。

少し症状が進むと気分が悪くなって嘔吐したり、だるさや虚脱感を感じるようになります。

体温が上がり、意識障害やけいれん、手足の運動障害などが起きるとかなりの重症なので、直ちに入院治療することが必要です。

対策

一番の対策は冷房を使って室内を涼しくすることです。

高齢者の中には「夏は暑いものだ」という昔からの価値観があり我慢をしてしまう人もいますが、昨今の夏の暑さは以前とは違います。

命にかかわることもあるので、適切に冷房を使って室温を下げましょう。

高齢になると暑さを感じにくくなることもあるので、温度計を見て室温管理を心掛けるようにするのがおすすめです。

暑い最中の外出は危険なのでなるべく避けたほうが無難です。

とはいえ気分転換は必要なので、出かける場合はなるべく涼しい時間にする、水分・塩分補給をこまめにするといった工夫をしましょう。

また、家にいるときも水分や塩分の補給は必要です。

高齢者はのどの渇きを感じにくいため、お茶や食事のときなどにうまく水分を摂るようにしましょう。

脳梗塞

脳梗塞
脳梗塞といえば冬の病気、というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実は一番多く発症しているのは夏です。

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまい、酸素や栄養の供給を受けられなくなった脳細胞が死んでしまうという病気です。

血液がドロドロになると脳梗塞になりやすい、という話を聞いたことがある人も多いかもしれませんが、夏の暑さで大量の汗をかくと血液中の水分が減るため血液はドロドロになります。

また、体の熱を放散するため末梢血管が開き、血圧が下がって血栓ができやすくなってしまい、脳梗塞のリスクを高めてしまいます。

脳梗塞の症状

初期症状には

  • 片方の目が見えにくい
  • 物が二重に見える
  • 片側の手足が動かない
  • 顔の半分がしびれる

等体の半分側にのみ現れるものが多く、そのほかにろれつが回らなかったり言葉が出にくいといった症状もあります。

これらの症状の多くは24時間以内に消えてしまうため軽視されがちですが、脳梗塞の場合は放置すれば確実に悪化し、後遺症が残ったり、最悪の場合命にかかわることもあるので早期に病院へ行って検査を受けることが大切です。

対策

脳梗塞は年間を通じていつでも発症の危険性がある病気ですが、特に夏の場合は水分不足が引き金となることが多くなっています。

したがって、熱中症同様こまめに水分を摂ることが大事です。

特に夜寝る前と朝起きたときにはコップ1杯の水を飲むよう習慣づけましょう。

高血圧や糖尿病といった生活習慣病も危険因子となるので、日頃から塩分やお酒・たばこを控え、適度な運動を心掛けるのも効果的です。

冷房病

冷房病
冷房病は、体を冷やしすぎたことが原因というよりは、暑い戸外と涼しい室内の温度差によって自律神経が乱れて起きる病気です。

人の体には、暑いときは汗をかいて体温を下げ、寒いときは血管を収縮させて体温の低下を防ぐ、という機能があって体温を一定に保っています。

ところが5度以上気温差のある場所を行き来すると、この機能がうまく働かなくなり、様々な症状が出てしまうのです。

年を取ると、体温調節に必要な自律神経の働きがそもそも衰えていることもあり、より一層冷房病への注意が必要となってきます。

冷房病の症状

冷房病は自律神経失調症の一種ともいえる病気なので、その症状も頭痛・肩こりや疲労感・体のだるさ、それにイライラや不眠など自律神経に関連するものが多いです。

自律神経は体温調節だけでなく内蔵機能の調節も担っているため、下痢・腹痛・便秘や食欲不振などの胃腸障害が出ることもあります。

対策

戸外と室内の温度差が一番の要因になるので、エアコンの設定温度は、外の気温マイナス5度程度となるようにしましょう。

おおむね28度ぐらいがベストです。

軽い運動をしたり、お風呂では湯船につかるなどして体温を上げるのもおすすめです。

お風呂のお湯は38度くらいにするとリラックス効果も得られます。

うなぎやかぼちゃ、根菜類など体を温める食品を摂るのも良いでしょう。

脱水

水分は人の体の60%を占めており、血液やリンパ液・消化液などに含まれ体の様々な機能を守る大切な役割を果たしています。

水分と塩分は汗などで排出される一方、食べ物や飲み物から摂取され、そのバランスが取れているのが理想的な状態です。

しかし夏には大量に汗をかくため水分・塩分が失われ、その補給が追い付かないと脱水症状になってしまいます。

特に水分保持力の衰えた高齢者は元々体内の水分量が50~55%と低いため、注意が必要です。

脱水の症状

皮膚や口内の乾燥、めまいやふらつき、手足の末端の冷えなどが初期の症状です。

中度になると頭痛や吐き気を催し、水分量の低下に伴いトイレの回数が減ったり、あるいは嘔吐や下痢などの症状が出ます。

重症になると意識の喪失や体のけいれんなどが起こります。

対策

1日に必要な水分量はおおむね2リットル程度なので、食事からとる水分のほかに1~1.5リットルの水分を摂るよう心がけましょう。

水に限らず麦茶やフルーツなどでもOKです。

喉が渇いてから飲むのではなく、食後や運動後、入浴後など時間を決めてこまめに飲むのがおすすめです。

食中毒

食中毒
日本では梅雨から夏にかけて高温多湿となり、細菌による食中毒が起きやすくなっています。

年を取ると体力や免疫力が低下しており、重症化しやすいので特に注意が必要です。

食中毒の症状

腸内で細菌が増殖すると胃腸の機能が弱まり、下痢や腹痛、嘔吐や発熱といった症状を起こします。

下痢や嘔吐が続くと水分が大量に失われるため脱水症状を起こし、命を落とす危険性もあります。

毒素型の細菌の場合、薬で症状だけ抑えても、体内の細菌が毒素を産生し続けるためかえって危険です。

自己判断で薬を飲むよりは早めに医療機関を受診するほうが良いでしょう。

対策

食中毒は経口感染なので、口から菌を入れないことが第一です。

食事の前には手を洗い、手についた菌が口に入らないようにしましょう。

食品はよく洗い、特に梅雨から夏の時期はしっかり加熱して食べるようにします。

食品だけでなく食器や調理器具も丁寧に洗って清潔にしておきましょう。

また梅干しやシソの葉など抗菌効果のある食材を取り入れるのもおすすめです。

夏の危険をよく知って健やかな毎日を

高温多湿な日本の夏は高齢者にとってリスクの高い季節ですが、それぞれに対処法があります。

今回説明した対策を日々の生活の中に取り入れて、意識して健康を守りましょう。

少しでも体調に変化があったら、すぐに病院で診てもらうことも大切です。

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