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年金生活のやりくりを紹介、リアルな家計簿を公開します!

2022年05月11日(2023年01月24日更新) 老後の暮らし

年金生活のやりくりを紹介、リアルな家計簿を公開します!仕事から得られる収入がなくなり年金で生活するのは、誰にとっても初めての体験です。

「年金だけで生活のやりくりができるのだろうか」と不安を抱える方も多いでしょう。

そこで今回は、実際に年金生活をしている人のリアルな家計簿を公開して、どうすれば豊かな年金生活を送ることができるのかを考えてみました。

年金のやりくりのリアル家計簿を公開!

年金のやりくりのリアル家計簿を公開!実際の年金生活のやりくりをご紹介するために、リアルな家計簿を公開します。

無職で夫婦2人暮らしの場合の、年金が入った月の家計簿です。

収入

年金は原則として偶数月に支払われるので、年金額のおよそ半額が1か月の収入になります。

支給される金額からは、すでに基礎控除を差し引いた社会保険料や所得税、復興特別所得税が源泉徴収されています。

配当は、積立NISAやiDeCoなどの投資の配当と貯金の利息です。

【老後の収入】

  • 夫の年金35万8,525円(1か月あたり約17万9,263円)
  • 妻の年金8万5,020円(1か月あたり4万2,510円)
  • 配当・利息ほか2万3,112円
  • 合計46万6,657円(1か月あたり24万4,885円)

支出

支出の内訳は、人によって多少異なります。

住居・家具費には、洗濯洗剤や電話代などが該当します。

【老後の支出】

  • 税金・社会保険料 3万1,520円
  • 食費 5万6,720円
  • 住居・家具費 1万5,060円
  • 水道光熱費 2万0,874円
  • 被服費 6,780円
  • 保険医療費 1万3,608円
  • 交通費 1万5,267円
  • 教養・娯楽費 1万9,061円
  • その他(交際費、雑費、など) 3万2,150円
  • 投資 2万円

合計23万1,040円

今回のケースでは、投資による配当金があったりと、収入と収支に差がないので赤字になっていないですが、月によっては医療費が増えたり、一時的に葬儀費用が必要となったりと、マイナスになる月も出てきます。

貯金

毎月、定額を貯金しています。

貯金額 1万円

このケースでは投資や貯金をしているものの、資金に余裕があるとはいえません。

娯楽費や交際費など、出費を見直すとよいでしょう。

老後に備えてやって良かったこと

老後に備えてやって良かったこと豊かな年金生活を送るためのコツをご紹介します。

身の丈に合った暮らし

年金だけで生活すると、働いていたときよりも収入が減少します。

その場合に、現役で働いていた時と同じようにお金を使ってしまうと、年金だけでやりくりしていくのはとても大変になります。

自分の今の収入、貯金、これからのライフプランなどを考慮して、身の丈にあった暮らしに少しずつシフトさせていくことが大切です。

例えば、固定費の見直しや、地方への移住、自社用車ではなく必要なときにレンタカーを借りるなど、日々の生活の中で見直せる部分から変えてみてはいかがでしょうか。

積立NISAやiDeCoなどの投資

出ていくお金を減らすだけでなく、投資によって入ってくるお金を増やす方法もあります。

積立NISAは投資信託の一種で、少額から投資できるのが魅力です。

手数料の安い商品が対象で、分配金や譲渡益が非課税になります。

投資信託なので投資の専門家に運用してもらうことができ、長期的な投資に向いています。

非課税の最長期間は20年で、2042年まで投資が可能です。 自分で運用したい場合には、個人型確定拠出年金のiDeCoがあります。

iDeCoは私的年金制度で公的年金にプラスして受けとれ、大きな税制優遇があるのが特徴です。

自分で決めたかけ金を毎月積み立てて、自分の選んだ保険商品などを運用します。 加入期間が10年以上あれば、60歳で受給できます。

退職金や年金などの老後にもらえるお金の確認

退職金や年金など老後にもらえるお金を確認すると、具体的に使える金額がわかり漠然とした不安を解消できます。

年金額がわからなければ、近くの年金事務所に行くと教えてもらえます。

老後に入るお金を知ることで被服費や外食費など、節約できるお金の見直しにもつなげることが可能です。

毎月のコツコツ貯金

超低金利時代ですが、貯金はローリスクローリターンの投資です。

元金が保証されているので、安心して預けることができます。

余ったお金を貯金するのではなく、毎月決まった金額を貯金すると挫折しないのでおすすめです。

年金暮らしで困ったことは?

年金暮らしで困ったことは?心構えができているつもりでも、いざ年金生活が始まると困った事態にも遭遇します。

実際に年金生活で困ることとは、どんなことなのでしょうか。

医療費や葬儀代などの、イレギュラーな出費

年金生活では毎月の生活費だけでなく、突然の支出に備える必要もあります。

夫や妻のどちらかが病気になったりケガをしたりすれば、治療費や入院費などがかかります。

古い家なら、家の修繕費もバカになりません。

自宅療養やケガを予防するための、自宅の改修費用もかかる可能性があります。

亡くなれば、葬儀費用も必要です。

イレギュラーな出費は突然必要になることも多いため、計画的に蓄えておきましょう。

現役時代とは違ったライフスタイルへの切り替え

お金のことはもちろんですが、年金生活になると現役時代とは異なったライフスタイル全般の切り替えが必要になります。

退職すると毎日の出勤がなくなり外出が減って、人との交流も少なくなりがちです。

毎年あった健康診断もなくなるので、健康管理も大切になります。

せっかく時間ができても健康に不安があると、いままで我慢していた楽しみを実行できません。

趣味に没頭したり配偶者や友人とおしゃべりしたりするなど生活に張り合いを見つけて、規則正しく健康的な生活を送れるようにしっかりと自己管理をしましょう。

家事に参加してみると、新しい気づきや発見があるかもしれません。

持ち家の際はリバースモーゲージで老後資金にゆとりを!

持ち家の際はリバースモーゲージで老後資金にゆとりを!年金生活をシミュレーションした結果、やはりお金が足りないという事態になることがあります。

近年は夫婦2人暮らしの家庭が増え、支給される年金額も目減りしています。

しかし持ち家があれば、リバースモーゲージという方法で老後資金にゆとりを持たせることが可能です。

リバースモーゲージは、自宅を担保にして金融機関から老後の資金を借りることができるシニアのための融資制度です。

毎月の利息さえ支払えば生活資金はもちろんのこと、家のリフォームや趣味、旅行、マンションへの住み替えなど様々な用途に使えます。

最近では、毎月の利息の支払いが不要な商品も増えています。

持ち家に住み続けることができ、死亡後に担保となっている家を売却して返済に充てるという仕組みです。

都道府県の社会福祉協議会や金融機関が取り扱っており、取り扱う機関によって用途や貸付限度額、対象となる不動産が異なります。

リバースモーゲージを利用すると月々の出費を抑えられるので、年金収入を有意義に使うことができるメリットがあります。

たとえば住宅ローンをリバースモーゲージに借り替えることで返済にかかる毎月の出費が減り、やりくりを楽にすることが可能です。

自宅を残したい場合は、生存中に元金を返済することもできます。 返済は、現金か自宅の売却で行えます。

借り入れ人が先に死亡しても、残された配偶者が引き継げるので住居の心配をする必要がありません。

一方、長生きするほど融資限度額を使い切るリスクが出てきます。

不動産の価値の下落で融資額が見直されたり、変動金利のため金利が上昇したりする場合があることも頭に入れておきましょう。

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